ハワイの朝はかなり早いです。24時間オープンのお店は例外として、お店、会社、学校その全てにおいて日本より早く始まっているようです。日本では通常、会社には8時か9時頃出社して、夕方5時か6時頃までというのが通常の勤務時間ですが、こちらでは7時または少なくとも7時半にはすでに多くの会社が営業を開始しています。学校でもすでに7時か7時半にはチャイムが鳴り1限目が始まっています。なぜなんでしょうね。人間も動物のように朝日が昇ったら起きて、動き始めるように、ハワイでもそれに近い風習でもあるのかと一時思いましたが、どうやらそんなところではないようです。 その理由に、まずハワイの面積が考えられます。日本のように、大都市にある会社に通うため電車やバスではるばる2~3時間かけて通うほどの距離がないこと。そのためハワイでは電車がありません。交通機関はもっぱらバスか車。そうそう朝から時間をかけて遠くへは行けません。 また、妻が言うには、時差の関係もあるといいます。彼女は昔カルフォルニアでパソコン関連の会社に勤務していましたが、彼女の始業時間はなんと朝の5時でした。なぜそんなむちゃくちゃな時間から仕事せねばならなかったのかと尋ねると、それは時差の都合で朝早くからニューヨークをはじめ他の大都市との電話応対やTV会議などの仕事があったためといいます。朝早く出社するのは遠い都市の人々との仕事がすでに待っているためなのですね。 カリフォルニアで朝の5時ですと、ニューヨークやヨーロッパではすでに午前中、または昼です。国内に時差のない日本ではない現象ですね。そのため同じ日勤でも、妻のように朝5時~12時半までの人と6時~3時、7時~4時、8時~5時、9時~6時の人々と、実に多いシフトが存在します。面白いですね。ちなみになぜ妻の時間が5時~12時半とやや短めなのか聞きますと、通常1時間の昼休憩が30分に短縮できたこと、そしてとても朝早くから勤務してくれた一種のお礼として、同じ賃金で1時間早く帰れる事とができたそうです。早起きを気にしない人にはいい話ですね。こういった時差の影響がハワイでも起こっているかもしれません。 しかし、学校には時差を考え他の都市と連絡する必要はないように思えます。 やはりハワイの人々は早起きなんでしょうか?(それとも日本が単に遅く始まっているからなのでしょうか?)早起きは冬の寒いときはつらいですよね。しかしハワイは一年中夏なのでそれほどでもありません。年中早朝からサーフィンできますし。ハワイの気候を考えると早起きでも全く不思議ではありません。または放課後、仕事後のプライベートの時間をより重要視しているかもしれませんね。 夜型の私にはやや酷ですが、朝早く仕事を開始すると必然的に終業時刻も早くなります。それだけ家族との時間や自分の時間が多くもてることになります。開始時刻が早いだけかと思われますが、朝に時間があればたいていの人は寝ますよね。あと5分、とわずかな時間も朝なら寝ていたいのが多くの人がとる手段かもしれません。何事も慣れなのでしょうが、朝早くから仕事をはじめ、昼の3時、4時にはおしまい、の仕事だと体にも精神的にも良い気がしています。 とはいえ、それだけ朝が早いと困ることもあります。何かといいますと、間違い電話です。朝の5時、6時から間違い電話がとても鳴ります。その数は日本にいた頃の比ではありません。これは正直つらいです。電話を取れば「ハイ、ジョン!ハウアーユー?」と完全な間違い電話。そして今日も寝不足の日々を送るのでありました。