ハワイ旅行をする日本人観光客の方のうち、99%がワイキキエリアに宿泊すると言われています。本当に99%かどうか分かりませんが、確かにワイキキエリアを歩いていると実に簡単に日本人を見ることが出来ます。そしてワイキキから離れたところ、例えばエイバ・ビーチやカイルア、ミリラニエリアではほとんど見かけませんので、ハワイには多くの日本人が旅行に訪れますが、未だにワイキキ周辺に偏った宿泊をされているのは事実です。
そこで、今回はそのワイキキ周辺に宿泊される際の注意点として、「騒音」について書いてみようと思います。
私の家、旅行会社ともワイキキにあり、私達自身の経験談もこれからご旅行を予定されている方にためになるかもしれません。
世界の様々な国や地域からハワイを旅行に選ぶ理由の一つは、温暖な気候でのんびりしたいからではないでしょうか?しかし、特に夜寝るとき、外がとても騒がしく寝づらいくらいならせっかくの旅行も楽しく過ごせません。
ワイキキエリアではとても騒音が大きいです。まずはパトカー。世界中から毎年とても多くの人々が訪れるので、秩序を守るため警察が日々巡回してくれるのはありがたいことです。しかし、そのパトカーの数は尋常ではありません。いたるところでパトカーが走り、夜になるとその数はさらに目立ってきます。酔っ払いの人が2,3人たむろしていても車を止めて話しかけていっています。安全のためには大変心強いのですが、その数が多いためかサイレンを聞かない日はありません。夜2時、3時でも爆音でサイレンを鳴らし取り締まってくれています。
消防車、救急車も同じで、毎日必ずといっていいほどサイレンを聞きます。そのサイレンと同時に、「どけどけ~!」とでも言ってそうなクラクションもまた爆音です。このパトカー、消防車、救急車だけでもかなりの騒音です。その数がすごいですから。
バスはワイキキエリアをほぼ縦横無尽に走っています。朝は4時半頃にはすでに走り始め、夜1時頃まで走っています。このバス、The busはお年寄りや体の不自由な方にもかなり親切で、乗りやすいよう乗り口が下がります。車椅子の方には折りたたみ式通路がこれも自動で動きます。これらのとき、「ピピピピ。。」と大きな音が流れます。この音で私は「ああもう朝か」と毎日認識してしまっています。
旅行中、レンタカーを借りる方も多いですが、その車はあくまでレンタル中ですので操作方法を全て分かるには多少時間がかかるかもしれません。最近では盗難防止のため、ちょっとしたことでもすぐに車からサイレン、ブザーが鳴ります。この誤動作によるであろうサイレン音も毎日必ずといっていいほど聞こえてきます。
またワイキキエリアではトロリーバスという側面に壁がなく手すりだけの開放的なバスも多く走っています。時々、学生の修学旅行か何かと思いますが、そうした団体がそのトロリーバスに乗ったら全員で叫び始めるんですね。同じ服を着た若者が、通りを
歩いている人々や車に向かって延々と叫び続けるんですね。多分、うれしいんでしょうね。初め聞いたときは事件か何か起こったのか!?と家から飛び出したものでした。
その他にも爆音で走る車やバイクや、特に夜中に酔っ払いが汚い言葉で大声を発していたりとありますが、もう今では全て慣れてしまいました。慣れとは怖いものですね、慣れていいものとだめな場合がありますが、この場合に限ってはいい慣れなのだと自分に言い聞かせていますが。
ですから、せっかくはるばるハワイに旅行で皆様が来られても、これらの騒音に悩まされては欲しくないものです。コツとしては、ホテル・コンドミニアムではなるべく高い階を事前に選ぶこと、大通りからやや離れた立地のところに宿泊すること、祝日、週末はより騒音が大きくなる傾向があること(毎週火曜日は酒の割引があり、若者が深夜よく酔っ払って通りを歩いています)、そして耳栓持参、またはワイキキ以外の地区で宿泊するなど、でしょうか。
ワイキキに限らず、世界の大都市では魅力が多い点と騒音が大きいのはやや比例しているかもしれません。次にハワイ旅行をお考えの際は、どこでどのように泊まるかも考慮に入れられるのもいいかもしれません。