ハリーポッターの最新作「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を見てきました。今日は7月10日、日本ではまだ一般上映がされていないようですので、ここから先の内容はネタばれになりますのでご注意下さい。
妻共にハリーポッター好きな夫婦ですので、最近作は初日に見ようということで、レイトショー(0:01分上映開始)に入って来ました。日本の映画館と同じように、ここハワイでも映画館の大半はハリーポッターの上映を占めており、ニュースによると深夜0時1分の上映をいい席で見ようと昼の2時から並ぶ人もいたとか。私達は夜10時半頃に映画館に到着しましたが、すでにたくさんの人がつめかけ、平日にも関わらずすでにパーティーのような雰囲気。コスプレをした人もちらほら見かけました。
0時1分になり、館内が暗くなると観客から拍手の嵐。日本ではまずない現象でしょうが、それだけ楽しみに待った気持は私にも分かります。成長したハリーたちの活躍を私もずっと見たかったですし。
内容の感想は、個人的にはまあまあ良かったです。前作まで、アクションのシーンは例えばドラゴンと戦う時などのようにアクション映画顔負けのシーンの連続でしたが、今回はそれほどアクションはなしといった印象。やっと現れた後半のボォルデモードとの対決のシーンでも校長のダンブルドアがおいしいところを持っていき、さながら校長対ボォルデモードでした。静と動の絶妙なバランスで観客を魅了してきた以前の作品に比べて、やや劣る感じがしました。内容がどんどん濃く、暗くなっていきますので、ある程度は仕方ないかと思いますが。
その点、ハリーポッターの世界ならではの魔法の世界は随所で楽しませてくれました。絵画の中の人物が微笑んだり動いたり、新聞の写真が動いたり、その写真にズームしてその状況に移動したり。CGを駆使した画像の美しさは依然楽しませてくれます。
また、ハリーがボォルデモードが復活したと狂言を言っていると懐疑的な目で見る魔法省が送った新任の教師アンブリッジ、このおばさん教師のにくたらしさは映画を通じて誰もが感じることでしょう。彼女の部屋のシーンが何度かありますが、部屋中はたくさんの皿に描かれた猫でいっぱい。部屋のシーンでは終始猫の鳴き声がこだましていました。シリアスなシーンでも猫の声が間を縫って聞こえてくるのに、観客もくすくす笑う始末。また、ハリーは今作で一つ上のチョウ・チャンとキスをしますが、どうだったとロンとハーマイオニーに聞かれ、「wet(湿ってた)」というシーンは観客全員が笑っていました。前作に比べ会話のシーン、静のシーンが多いように感じられ、会話の内容により笑わせる箇所が多かったように思われます。
ともあれ、テンポよくストーリーが進み細部まで凝った撮影をしているなと思わせるところは前回までと同じく素晴らしい出来になっています。上映終了後観客から拍手が起こったのもうなづけます。ますます先がどうなるのか、早く見たいと思わせる仕上がりでした。