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ハワイの人々のアロハ・スピリッツは泣けてきます。


 ハワイに住み始めた当初のこと。タクシーに乗っていますと、運転手が今回はご旅行ですか?と聞いてきました。私はつい最近ハワイに住み始めたところなんですというと、彼は「Welcome home!(おかえりなさい!)」とごく自然に言ってくれました。もちろんハワイの住民ではなく、日本から妻と共に希望と不安を胸に移住してきた私たちにとって、運転手の何気ない言葉がやけに心に優しく響いたものでした。
 ハワイに住む人々は、一般的に解放的で、他人により優しく接する性格があるように感じます。それはハワイの気候や風土が住む人々に良い影響を与えているのかもしれませんが、よそよそしくなく、誰にでも気さくに話しかけてくる性格は、人のあるべき姿を再び感じさせてくれるものです。

 最初私たち夫婦がハワイで住み始めたところはエイバ・ビーチというところでした。その周りの住人は本当に私たちを優しく迎えてくれました。スーツケースだけの少ない荷物だけで一から生活を始め出し、友人知人などハワイにいない中、周りの住人達は、「食器がいるでしょう?たくさん余っているから持っていって」、「これよかったら食べて」、「服もいるでしょう、お古だけど着てちょうだい」などなど、越してきたばかりの私たちに様々な手助けをして頂いたものでした。貰った品物はもちろん嬉しいものですが、最も嬉しかったのは彼らの優しさ。血のつながってない他人でも関係なく助け合おうという気持がとてもよく伝わりました。そうなるとこちらも何か彼らにしてあげようとなるのが人情というもの。小さな子供がいる家庭ではおもりをしてあげたり、食事を作りすぎたらあげたり、日本語や日本文化を教えてあげたり。お互いを思いあい、支えあう好循環がそこに生まれます。

 そうした好循環は日本でももちろん見られるでしょうが、最近はめっきり感じることも与える相手も少なくなってきてしまいました。大阪や神戸、千葉、奈良などに住んだことがありますが、お隣さんとの付き合いは寂しいもの。挨拶程度で、お互いをなるべく関わらないように過ごすべき、というような雰囲気が感じられたものでした。

 そうしたコミュニケーション不足の状態がお互い続くと、悪印象が心にたまりやすくなるのではないでしょうか?隣の家、部屋が少しでもうるさければ、すぐいらいらしてしまう。赤ん坊が泣いていたら、うるささより苛立たしさのほうが積もってしまうなど。多くはお互いのコミュニケーション不足から来ているかもしれません。
 

 こちらから挨拶をしても、無視したりじゃま臭そうにする人も中にはいるものです。しかし少なくとも自分は自分なりの親切な接し方を続けていけば、より充実した生活が出来ると思います。ハワイでは人々の接し方がより気さくで開放的と言えますので、隣人との生活はより円滑に出来やすいと思います。

 ハワイで生活してまもなく車を買ったのですが、ハワイではディーラーを通して買う方法もありますが個人で直接売買するのも一般的です。そこで私達はある方の車を気に入り、電話で最初問い合わせてみました。すると電話口で彼は「Welcome home!ハワイに越してきたばかりなんですね、困ったことや何かあれば何でも言ってね、協力するよ」と言ってくれました。会った事もないうえ、まだ購入の契約すらしていないのに、何と好意的なのだろうと思っていると、妻はその優しさのあまり泣いていました。実際その売主は何と半値で車を売ってくれる始末。いい買い物が出来た以上に、人とのふれあい・優しさを身体いっぱい受け取ったことがより嬉しいものでした。

 例外はあるものですが、ハワイはそんなところです。