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はずかしがり、ためらう接し方から起こる誤解


 

ハワイには多くの日本人の方が観光に訪れます。日本語が通じると言われるワイキキエリアでさえ、やはり英語で話さなければならない時は時折あります。レストランやお店にいますと、多くの日本人と店員の接し方に少し気づくときがあります。

 例えば、レストランで食事をしている時、大抵店員がひとつのテーブルを担当し、いろいろと親身に世話をしてくれます。今日のお勧めはこれですとか、メニューに写真がなければこれこれからできていて、こういうものですとか、食事後おいしかったですか?、満喫してもらえましたか?と「英語」で話してきます。彼らにしてみれば、気さくに、普通に仕事をしているわけですが、英語を解せないお客さん、特に日本人の方の場合は、何も言わない。ただ愛想笑いや照れ笑いをする方がとても多いようです。これはなるべく避けたいものです。

 何を言っているのか分からないからどうすることもできないという気持ちはよく分かりますが、ずっと黙っているとお互い気まずいですよね。日本でのレストランでは店員が気さくにいろいろ話しかけてくることはそうありませんから、いっそうどうすればいいのかためらってしまうかもしれません。

 知り合いに、70代の老婦人がいますが、彼女は大阪在住で英語はまったく解しません。しかし彼女がハワイで外人に話しかけられたらとる行動は、いたってシンプルなものです。「すみませんねぇ。英語分かりませんねん。」、「ちょっとお兄さん、お水ちょうだい~!」など、全部日本語で、日本にいるのと変わらず堂々としておられます。英語が分からないのですから、日本語でしか話す手段がないわけです。店員が英語でいろいろ話しかけてきても、「うんうん、で、ここにはお茶おいてはりますの?」など、店員が言っていることとは全く関係ないことを返答し、こちらから質問する始末です。

 彼女の例は多少大げさかもしれませんが、思うに彼女は店員との会話のキャッチボールができていると思います。店員が話しかけてくると、その老婦人はそのボールを一応投げ返します。その方向は店員とは違うところでしょうが、2人は、お互い話そうという構えができています。ところが受け取ったボールを返さないままですと、それで終わりなんですね。むちゃくちゃな返答、的外れな返答をするのが怖い、はずかしいと思うと、ほとんど何も話せない。何も話さないより、何かこちらで返してあげるアクションを起こすほうが私は良いと思います。

 それは何か、それは日本語で返すことで全く良いと思います。いい格好して見当違いなことを話すのが恥ずかしいと思ったり、英語が分かると思わせたいと背伸びをするなどよりは、分からないときは分からないと日本語で言ったり、ジャスチャーまじりで、見栄えは悪くとも何とかこちらの考えを伝えようと行動に出ると、キャッチボールは一応成り立ちます。

 すると相手はたいてい、ああ、分かってないんだなと理解し、それ相応のより分かりやすい対応をしてくれるものです。店員は本当は今日のおすすめをメニューを教えたかったのに、日本語でワーッと返されると、「もうええわ」とコントの終わりのようにやめるものです。ところがあいまいに微笑んだりイエス、イエスというと始末が悪くなりますね。

 日本語で構いませんから、こちらからアクションをすると大抵話が進むことが多いのが私の体験談です。思い当たる節のある方は、一度お試ししてはいかがですか?案外伝わったりして楽しいですよ。