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日本と全く逆の、外国流の英語の学び方


 約10年間、学生時代に英語を学び続けても外人と全く対等に話せないやるせなさ。それでも英語を「話せる」ようになりたかった私は、すでに20歳を超え、大学を卒業する頃になっていました。日本という単一民族国家で、留学等多大な時間とお金をかけずとも、普通に暮らしながら英語を「話せる」ようになりたい。その方法を考え続けました。

 とはいえ、日本で普通に暮らす中で、英語を話せるようになる環境がそうそうあるわけではありません。そんな時、卒業プレゼントを兼ねて、母がヨーロッパへ旅行に行かないかと提案し、欧州主要五カ国に行くことになりました。

 その旅行中、確かに各国での観光は素晴らしかったのですが、同時に驚いたのが英語を第一言語としない国々、フランス・ドイツ・イタリア等の人々がなんと英語を上手話すのか、ということでした。なぜヨーロッパの人々が、英語をより話せるのかその理由は今後書かせてもらうことにして、その理由を旅行中に添乗員の人に聞いてみました。

 すると、「教科書をほとんど使わない英語教育を小さい頃からしているからかもしれないです」とのこと。それはつまり、「読み書き」ではなく「会話」中心の英語教育をしていることに大きな理由があるようです。 これには今まで学生時代私がやってきたことを真っ向から否定する、そしてあるべき姿を感じ取れたものでした。

 さらにその数年後、バルト三国の一つ、ラトビアという国へ一人旅しましたが、そこでも同じような状況を見ることができました。ラトビアという小国では英語は公用語ではありません。ロシア語が第一言語で、それはフランス語やドイツ語よりも英語とは言語学的にもかなり離れています。しかし現地で知り合った人々に聞いてみますと、「英語を学ぶのはまず会話から。先生ととにかくおしゃべりをするのが最初。そのずっと後に、読めるようにも、書くようにもなる。自然とね。」と言ったラトビアの友人に、感心したものでした。

 日本の英語教育は、とにかく読み書きが最初かつ中心、というきらいがあります。それだとテスト作成も非常に楽ですが、一番大事な会話を抜けたまま、大学卒業まで行ってしまいかねない現状です。この矛盾は、決して私だけが感じた事ではないはずです。現在学生の諸君たちも分かっているはずでしょうが、大半の大学入試が読み書きだけの試験を未だ行っているから、読み書きという副次的なことばかりを仕方なくやっているのが現状ではないでしょうか?

 ちなみに、あと10年後に、中国が世界で一番の英語を話す国になるといいます。人口の違いがあるとはいえ、中国の勢いは素晴らしいものがあります。いつまでも読み書きばかりしか教えられない、外人ともろくに話せない日本の英語教師やその体制など捨てて、英語という外国語を教えるのですから大量に外国の経験ある英語教師を招聘し、全ての英語教師を外国人にしたり、読み書きよりも会話を重点的に教えるなど改革をすることも大事かと私はつくづく思います。少子化が叫ばれる中、我々にできることは、より世界に通用する、対等な発言能力を持つ強い子供たちを育てることかもしれません。そのためには読み書きなど二の次で、まず英会話力、そしてそれに付随する表現力・意志表示力が必要になってくるはずです。このままの日本が続けば、いずれ先進国から途上国へと落ちぶれる時が来るのではないか、そう危惧する評論家等が後を絶たないのは当然と言えます。

 話を戻して、昔は文字を読み書きできる人が少なかった時代もありました。しかし彼らは話し言葉は普通に使っていました。私が今住んでいるハワイでも、昔は文字がなく、文化習慣等の継承はもっぱら口頭のみであったと言われています。言語を覚えるにあたり必要なことは、つまるところ話せるようになること、まずそれが基本で最初にすべきことのようです。逆に、多くの日本人のように英語を読み書きできるが話せないからと、紙に書いて外人と意思疎通せねばならない状況を見て、英語を話せているとは決して言えません。

 

 帰国後、それからの私は、今までのような読む英語、書く英語をから脱却した、「話せる」英語法を模索し始めました。かといって、当時友人が通っていた英語教室には興味はありませんでした。CMでよくやっていたような英語教室では、入学金が数十万、自分の受けたい時間がなかなかとれずいつもキャンセル待ち、そして教科書を読んでいく、そんなことを聞かされていましたので、私はそれらに行くことはしませんでした。

 英検などの資格ももてはやされています。それは進学や出世の武器にはなるでしょうが、あくまで「話せる」ようになりたかった私には興味がわきませんでした。まして英検1級というレベルが、ネイティブの人の果たしてどれほどのレベルであるのか、私にはあまり期待が出来ないところがありました。ある人は、英検1級はネイティブの5~6歳レベル程度と主張するほどですし。ともあれ読み書きばかりの学生時代の延長のように感じられたそれら英語の資格は、私は受けないことにしました。

 そしてさて、どうやってこの日本で「話せる」英語を20歳超えた今頃から覚えることができるのか、考えた挙句、3つの方法を考えました。