日本にも梅雨という雨期がありますように、ハワイにも雨期があります。ちょうど今時分、10月頃から3月頃でしょうか、よく雨が降ります。しかし日本のそれとはまったく違い、じめじめせず、降り続くこともほとんどありません。
どんな降り方かといいますと、大抵は小雨と言いますか、短時間のシャワーが降ります。時間にして通常数分から1時間もあるかないか、といった程度。さっと降ってさっと止む、と以前ご紹介した降り方は、ハワイの雨期でも同じといえます。
また日本と同じように、一応四季があります。とはいえ南国ハワイですから、冬でも通常20度程度はあります。ハワイに住み、ハワイの気候に慣れてしまうと、20度を切ったり、ちょっとでも寒いと感じると(温度計を見ると実は20度でも)、寒いと感じてしまいます。日本の冬に大変な思いをされている方にとっては、それはとてもわがままに聞こえるかもしれませんね。
このように雨期ですから、南国といえど雨が降った後はやはり幾分ひんやりするものです。冬場、雨が深夜や早朝に降れば、さすがにいつもの半袖、短パン、サンダルの格好では寒く、長袖を1枚欲しくなります。
この時期、日本から来られる観光客の方は、「寒いですね、ハワイはもっと暖かいと思っていました」とおっしゃられる方もたたおられます。彼らの多くは、ハワイは熱帯で年中とても暑いものと思われる方もおられるかもしれません。実際それで間違いではありませんが、1月等のもっとも寒い時期に、早朝からTシャツ短パンだとやはり寒く感じられる日もあります。ただいったん陽が出れば快適で、寒さなどほとんど感じない快適な時間を過ごすことができます。ハワイでは年中、海水浴できますし、裸足で歩いている現地人もいます。また特に雨季に合わすかのように、アラスカから数万頭ものクジラがハワイ沿岸に現れるのも雨季の楽しいイベントの一つと言えます。
雨期ですので、雨が降る確率はやや高めです。ですから日本から来られる旅行客の方々が、早朝ホノルル空港に到着し、雨が降っているとかなり不平を洩らす方も見受けられます。「せっかくはるばる来たのに、初日から雨とは。。」などと言われますが、そういう方々に私はいつも同じように言ってあげます。「もうすぐ止みますよ。そしてすぐ晴れますので。今雨が降っているからと、必ずしも予定を変更する必要はありませんよ」、と。
今雨が降っているのを見ながら、すぐ止むでしょうという私の言葉をすぐには信じられない方もおられますが、実際大半はすぐ止みます。
そういっていると北東の雲が晴れてきたり、晴れてきた証拠である虹が現れたりするものです。
この雨期にハワイにご旅行をお考えの方は、そうしたハワイの雨期の降り方を知っておくだけでも得でしょう。雨が気になる方は折りたたみの傘と、薄手の長そで、長ズボンあれば大丈夫でしょう。
また1月、正月以降~2月は、航空料金・宿泊料金が1年の中でかなり安めですね。雨期のこの時期の方が、気候の面でも、経済的な面でも、より快適なハワイ旅行ができるかもしれませんね。
ハワイの雨期とその対策法