先日、クジラを見に行きました。この時期、毎年1月から3月頃には、アラスカ付近にいる多くのクジラが子育てのためにハワイ沖に南下してきます。私が住んでいるハワイ・オアフ島でも、クジラを見ることができます。高層マンションやホテルが立ち並ぶワイキキでは、最上階の部屋からも沖にクジラがジャンプするのを見ることができますが、今回はクジラがよく出没するという、マカプウ岬に出かけました。
マカプウ岬とは、オアフ島の最東端にあり、ワイキキから車で30分ほど、日本人観光客がほとんど訪れない、穴場の観光地と言えます。ダイアモンドヘッド、ハワイカイ、ハナウマ湾を過ぎ、ココヘッドを超え、周りが海と山だけののんびりした景色が広がった所に、その入口があります。
無料駐車場は数が限られており、50台も止められません。観光バスが入るには、かなり狭い、そんな広さしかありません。駐車場に到着してすぐ鯨の見れるポイントがあるかというと、そうではありません。そこからは徒歩で、丘をとんとことんとこ登っていくしかありません。
その登山道は舗装さえされているものの、幅2メートルほどで、何より急です。しかも逆「く」の字のようなルートを登り、最終地点からはまた同じ道を下って帰らねばなりません。1周して駐車場に戻ることができません。
こうした点のため、多くの小さな子供連れ家族や高齢者等に向かないこの観光地は、日本人にあまり紹介されないのかもしれません。
さて実際車を降り、妻とともにその登山道をどんどん登っていきます。行程のうち半分以上は、丘にさえぎられ海は見えず、また風も吹きません。そのため汗と疲労に耐えねばなりません。30分以上歩いた後、ようやくクジラの現れるポイントへ到着。そこにはクジラの絵がある看板とともに、無料で見れる望遠鏡があります。大海原を見下ろす絶景を見ると、それまでの苦労も報われます。また風も強く吹き始めます。そこで私達はしばらく座ってクジラが現れるのを待っていました。
すると、大きな水しぶきとともに大きなクジラの体が現れました。周りにいた人とともに大喜びです。すると次は右前方で、次は左後方で、という風に頻繁に現れます。マカプウ岬周辺で1時間くらいいましたが、優に20匹(回)は確認できました。その日は運が良かったのかどうかわかりませんが、確率的にこの辺りはクジラが生息している場所、メッカと言えるほどでした。
クジラとの距離ですが、丘の上からですので至近距離とはいえません。しかし、見下ろせる分、景色は絶景で、より多くのクジラを容易に一目で確認することができます。約200~400メートル以上離れた距離でしょうか、それでも十分確認でき、子クジラがゆっくりと海面を移動するかわいらしい姿も見ることができました。
このマカプウ登山道ですが、行き止まりである終着点は展望台になっており、真下にかわいらしい白と赤色のマカプウ灯台があり、左(北側)はマカプウビーチ~ラニカイビーチ(ハワイ語で天国の海)を望むことができ、正面(東)の海にはマウイ島との中間にある、モロカイ島がうっすら見れます。こうした絶景のなか、クジラをより多く見るには、午前が良いかもしれません。サボテンが点在するほど、付近の直射日光はきついので、なるべく午前中に終われるよう計画するといいと思います。この観光地ではお金は全くかかりませんが、途中自販機や売店、トイレなどなく、行程は易しくないので、水を補給しつつ、帽子または日焼け止めなど持っていくと役立つと思います。
ハワイでクジラをたくさん見れる場所
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